こちらを読むと現代人の腸が危機的な状態に陥っていることが数字からもよくわかります。
食物繊維の目標摂取量は、1日当たり20~25gとされています。しかし、昭和26年に27.2gだった平均摂取量が、平成13年にはわずか14.6g。日本人の食物繊維摂取量が年々、減少の一途をたどっていることがわかります。そのいちばんの原因として、食卓のメニューの変化があげられます。かつては野菜をゆでる、煮るなどのひと手間をかけておひたしや煮物で野菜を存分に食べていた日本人ですが、生野菜を盛りつけるだけの手軽なサラダに変わることで、野菜の摂取量が減少しました。煮物は妙め物に変化することによって、油脂がプラスされる結果になりました。骨がある魚は敬遠され、手間のかからない肉料理が主役になっていったのです。さらに、年齢段階別食物繊維摂取量を見ると、20代、30代の若い世代に食物繊維摂取量が少ないことがわかります。これは、若い世代ほど食生活が不規則になりやすく、スナック菓子やファーストフードなどを好んでいることの現われ。中高年の世代と数値が異なることから、家族といっしょに食卓につかずに、個々に好きなものを食べている食卓のシーンが浮かび上がります。
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